大正製薬の広告が「気持ち悪い」と物議をかもしており、SNS上で賛否の声があがっています。
なぜ大正製薬の広告が批判されているのでしょうか?
問題とされている広告と、炎上している理由を調査しました。
大正製薬の広告が「気持ち悪い」と炎上
炎上騒ぎになっているのは、大正製薬「リポビタンD」の広告です。
リポビタンDといえば、栄養ドリンクとして有名ですね。
この大正製薬の広告が注目されるきっかけになったのは、ネットニュースサイト「ねとらぼ」が、この大正製薬の広告について「鬼すぎない?」と疑問を呈する記事をアップしたことです。
この記事が大きな反響を呼び、大正製薬の広告に注目が集まったことで炎上騒ぎになりました。
大正製薬「リポビタンD」の広告画像とキャッチコピー
物議をかもしている大正製薬「リポビタンD」の広告はこちらです。
ジェンダーロール pic.twitter.com/QetREc0WJs
— 小林美香 「ジェンダー目線の広告観察」(現代書館)刊行 (@marebitoedition) June 30, 2024
電車内に掲示されていた大正製薬「リポビタンD」の広告を、Xのユーザーが画像つきで投稿し、大きな反響が寄せられました。
男女別のキャッチコピーは以下の通りです。
このキャッチコピーが、性差別的・時代錯誤だと批判されています。
大正製薬の広告が「気持ち悪い」と言われる理由
では、なぜこの大正製薬の広告が「気持ち悪い」と炎上しているのでしょうか。
理由は以下の3つが考えられます。
女性の負担が大きすぎるキャッチコピー
女性側のキャッチコピーや、オフィスカジュアルな服装から、この広告のターゲットは「働くママ」を想定しているのでしょう。
共働き世帯が多い現代で、女性が「仕事・育児・家事」と多忙過ぎるのは理解できます。
しかし、このキャッチコピーが「当たり前のように女性が仕事・育児・家事の全てを負担するのはおかしい!」と批判されています。
一見すると、「働く女性が忙しいのは事実なのだから、批判されるほどではない」と思いませんか?
実は、この大正製薬の広告が批判されている理由は、男性側のキャッチコピーがあまりにも対照的だからだと言われています。
男性側のキャッチコピーについて次章で説明しますね。
性差別的である
負担の大きい女性側とは対照的に、男性側のキャッチコピーでは「時代が変わると疲れも変わりますからね」と、イマイチ大変さが伝わってこない内容です。
まるで女性側の「忙しい」という発言に、「そうだよね、疲れるよね」と同調しているだけのようにも受け取れませんか?
このように、男女のキャッチコピーの内容が違い過ぎることが、性差別的であると批判される理由のひとつだと考えられます。
昭和の価値観
大正製薬の広告が批判されるもうひとつの理由は、キャッチコピーが「昭和の価値観すぎる」点です。
女性だけが「仕事・家事・育児に忙しい!」印象を受けるキャッチコピーのため、昭和の「男は仕事、女は家事育児」という古い価値観を押し付けられていると感じる人が多いようです。
令和の現代では、女性だけでなく男性も同様に家事・育児を分担している家庭が一般的になっているので、このキャッチコピーが時代錯誤だと思われるのも仕方ないかもしれませんね。
大正製薬の広告が「気持ち悪い」|SNSで賛否の声
続いて、SNS上での賛否の声をいくつかご紹介します。
日本は男尊女卑の国だから仕方ない
そもそも男性側が何を言いたいのか不明
昭和の男性が考えたキャッチコピーだろうな
めっちゃイラっとした
批判するほどじゃなくない?
なんでも炎上してめんどうくさい
気にし過ぎだと思う
男性側も同じ内容にした方がよかったかも。でも別に怒るほどじゃないよね。
否定的な意見では、性差別的・昭和っぽい・男尊女卑だという意見が目立ちました。
一方、肯定的な意見は「気にし過ぎ」「批判するほどではない」と、何かと炎上しがちな現状にうんざりするようなコメントもありました。
まとめ
大正製薬の広告が炎上したのは、男女間のキャッチコピーが対照的で、女性側に負担が大きいと感じさせる内容だったことが原因だったようですね。
個人的には、広告塔に起用されたばかりの妻夫木聡さんと木南晴夏さんがとんだとばっちりを受けて災難だな…と思いました。
広告はどうあれ、「リポビタンD」自体は素晴らしい商品なのでこれからも愛飲していきます!
最後までお読みいただきありがとうございました。